真言宗(しんごんしゅう)
◆宗 祖:弘法大師空海(774〜835)
◆在家本尊:大日如来
◆脇侍 右:弘法大師(空海)
◆脇侍 左:不動明王または興教大師(覚鑁)
◆宝 号:南無大師遍照金剛
◆総本山 :高野山真言宗/金剛峯寺 東寺真言宗/教王護国寺
善通寺派/善通寺 醍醐寺派/醍醐寺 御室派/仁和寺
大覚寺派/大覚寺 泉涌寺派/泉涌寺 山階派/勧修寺
信貴山真言宗/朝護孫寺 ほか
豊山派/長谷寺 智山派/智積院 新義真言宗/根来寺
宗派概要
804年に遣唐使に留学生として加わり入唐を果たした空海が、中国密教界の第一人者である恵果より金・胎両部の密教を授けられ804年に帰国、809年に神護寺にて真言密教の法燈を掲げました。後に朝廷より高野山と教王護国寺(東寺)を賜り、我が国独自の真言密教として開宗します。
空海入定の300年後、座主となった興教大師覚鑁は当時興廃していた高野山の再興・改革を進めましたが、保守派との争乱が拡大し座主を降り紀州根来山に移り、後に新義真言宗の基礎となる教学を確立しました。
やがて秀吉の根来攻めで根来寺が灰燼に帰すと、その法脈の拠点を智積院と長谷寺に移して智山派と豊山派による新義系真言宗の興隆となりました。