天台宗(てんだいしゅう)

◆宗  祖:伝教大師最澄(767〜822)
◆在家本尊:阿弥陀如来坐像・釈迦如来
◆脇侍 右:天台大師(智)
◆脇侍 左:伝教大師(最澄)
◆宝  号:南無阿弥陀仏など
◆総本山 :比叡山延暦寺
 その他 :天台寺門宗/園城寺 天台真盛宗/西教寺

宗派概要

 隋の高僧智は膨大な諸経典などから「法華経」が釈尊の最高真理であるとした教学体制である天台宗を成立させました。
 804年に入唐した最澄は天台山においてこの天台教学を伝授され、併せて「密教」「禅」「戒律」も修学し帰国、比叡山において天台宗を開創しました。
 当時、空海よって開かれた真言密教の趨勢により天台宗も密教化をすすめ、高野山の「東密」に対し「台密」と呼ばれていましたが、最澄没後、第五世天台座主円珍と第三世円仁の門流との争いが起こり、円珍は近江園城寺に入り寺門派として比叡山より独立しました。
 以後、総合仏教である比叡山は鎌倉期に浄土・禅・日蓮宗などの諸宗が派生する日本仏教の母体的存在となっています。

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