黄檗宗(おうばくしゅう)
◆宗 祖:大光普照国師隠元(1592〜1673)
◆在家本尊:釈迦如来
◆脇待 右:達磨大師
◆脇待 左:隠元禅師
◆唱 名:南無釈迦牟尼仏
◆大本山 : 萬福寺
宗派概要
隠元は、明代末期の臨済宗費隠通容禅師の法を受け継いだ臨済正伝第三十二世で、福建省の黄檗山萬福寺の住持でしたが、1659年に日本からの度重なる招請に応じて来朝しました。当初は長崎の興福寺・崇福寺に入り、妙心寺派の摂津の普門寺に住持していましたが、後に後水尾法皇と徳川幕府の崇敬を得て、1661年に宇治に広大な寺領を得て黄檗山萬福寺を開山しました。
当初、萬福寺の住持は、代々中国人での継承でしたが、第十四世に龍統元棟が初めて日本人住持となってからは日本人僧侶も住持を継席し、22世以降は日本人が住持となっています。
明治9年に臨済宗から一宗として独立して黄檗宗となりました。