お仏壇のいわれ

 お仏壇とは文字通り仏さまをおまつりする『壇』であり、壇とは一段高い場所、すなわち『須弥山』をかたどった寺院の須弥壇のことであり、そこにお仏像を安置するのでお仏壇といいます。
 古くは、日本書記に635年の天武天皇の詔勅に「諸国家毎に仏舎をつくり、すなわち仏像および経を置き礼拝供養せよ」と詔せられたと記されてあります。かの有名な法隆寺の『玉虫の厨子』などはその原形と言えるでしょう。
 その後様々な変遷を経て、一般の家庭がお仏壇を持つようになったのは江戸時代以降といわれております。 本来お仏壇は、ご宗派のご本尊(仏像等)を安置し礼拝供養するためのものでしたが、祖先崇拝と往生成仏思想等から、ご先祖や故人の位牌も安置供養するようになりました。

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